リヒテルの平均律クラヴィーア曲集


バッハ:平均律クラヴィーア曲集 全曲

バッハ:平均律クラヴィーア曲集 全曲


自分の所有しているのは、輸入盤で、タワーレコードで2,000円台で購入。


平均律は、グールドのものも持っているが、個人的には、断然こちらの方がいい。最初に、第一巻の一音を聴いた時点で、その音色の美しさに、まるで、自分が別世界にいるかのような気分になれる。本当に素晴らしい。


一つには、好みは分かれると思うのだが、この演奏は、ザルツブルグのクレスハイム宮殿で録音されている。そのため、残響がすごいのだが、それが一つの効果となり、天から音が降り注いでくるかのような効果をもたらしている。


もう一つには、最近、某ブログで知ったのだが、ベーゼンドルファーを使っていることにもよるだろう。(一応、ブックレットで確認したのだが、確かに、ベーゼンドルファーのマークが記載されていた。)


このピアノの音色は、本当に何とも言えないほど綺麗だ。個人的には、べーゼンドルファーお墨付きのベーゼンドルファー使い'鍵盤の獅子王'ことバックハウスベートーヴェンの四大ピアノ・ソナタ集を聴いて以来、このピアノの音色の虜になっている。


当然、ピアニストの腕前もあるんだけどね。ベーゼンドルファーは、扱うのが大変らしいし。


とりあえず、BGMとしても最適だし、気分転換にもいいと思う。一押し。

バックハウスのベートーヴェン:四大ピアノ・ソナタ集


バックハウス/ベートーヴェン:四大ピアノ・ソナタ集

バックハウス/ベートーヴェン:四大ピアノ・ソナタ集


バックハウス入門としてこの価格は、本当にお得。


バックハウスの演奏の特色としては、シンプルの一言に尽きると思う。


具体的には、彼は、楽譜に書かれていることのみしか演奏しない。通常は、そういうスタイルの演奏は、面白みのないものになりそうなのだが、彼の演奏はそうではない。


彼の演奏は、曲に忠実であるのだが、そのことにより、その曲本来の素晴らしさ、その曲が素晴らしいものであればあるほど、それが際だつのだ。


そして、その曲に華を添えるのが、ベーゼンドルファーの何とも言えない綺麗な音色で、それを支えるのが、バックハウスの素晴らしい技量である。


シンプルであるが故に飽きがこない。そして、この演奏の素晴らしさは、聴けば、聴くほどにわかるような気がする。