竜臥亭事件(上)(下)
- 作者: 島田荘司
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 1998/08/01
- メディア: 単行本
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御手洗シリーズの一つだが、主人公は、石岡君。御手洗は、手紙でしか登場しないが、その手紙の内容には感動させられる。
津山30人殺しが重要なキーになるし、この本の賛否両論に分かれる部分でもある。というのは、下巻で、この津山30人殺しの説明で随分と割いているため、そこで、物語の流れが一旦中断されるためである。
ちなみに、この津山30人殺しは、実話で、筑波昭の『津山三十人殺し〜村の秀才青年はなぜ凶行に及んだか』(草思社)に詳しく書かれている。内容が内容だけに取材する方は大変だったと思う。
あと、あの横溝正史の金田一シリーズの「八つ墓村」のはちまきの両側にろうそくを立て、猟銃と刀をそれぞれ手に持ち、追いかけるシーンは、これが元になっている。