中田浩二のマルセイユ移籍が拒否された。


まだ、正式決定ではないが、移籍日の問題でフランス・サッカー連盟が拒否。


一応、現段階では、一度、拒否され、マルセイユ側が再検討を申し出ているそうだ。問題となるのは、移籍日をマルセイユ側が2月1日とした点である。一応、冬の移籍市場は、1月1日〜1月31日までとなっているが、今季出場のない自由契約の選手に関しては問題ないので、中田の場合は、2月1日でも大丈夫なのだが、この今季の解釈の仕方で問題が起きている。


Jリーグの場合、3月〜12月までなので、2月1日は、シーズンオフなのだが、欧州リーグの場合、8月〜5月までとなり、この場合、2月1日はシーズン中となる。今回、フランス・サッカー連盟は、後者の立場を取っているため、中田は、今季出場のある選手となっている。そうなると、上記の原則は無効になり、1月1日〜1月31日までに契約しないといけないということになり、日付が2月1日になっている時点で無効になるというわけだ。


ま、こう考えると、移籍日付を1月31日にしておけば、問題なかったじゃないかとなるのだが、中田浩二の場合、鹿島との契約が1月31日まであり、鹿島側としては、今回の移籍に関して、マルセイユ側から提示された金額に納得がいかなかったため、マルセイユに移籍する場合は、契約期間切れの移籍を薦めていたため、移籍日付を1月31日にできなかったのだ。


もしも、移籍が認められなかった場合、今季中の公式戦出場は認められないため、移籍が白紙撤回される可能性があり、その場合、Jリーグの規定で退団後30ヶ月は、退団したチームが保有を主張できるため、鹿島に復帰する可能性が高いだろう。問題なのは、鹿島に復帰したとしても、チームの志気に関わる可能性があることと、移籍の際、ゴタゴタがあったため、フロントとうまくやっていけるかどうか・・・。


監督としては、一応、中田浩二中心のチーム作りをしていこうとしていたので、当初の計画通り進めることができるだろうけど、しばらく経ったら、いなくなる可能性のある選手を中心にするよりも、長い眼で見たら、次の選手を育成することを優先するかも。


ま、中田浩二としては、移籍が認められないと、次の移籍期間まで頑張るしかないんだろうけど、問題は、トルシエがそれまでマルセイユにいるかどうかということかな?トルシエは、膝の具合が思わしくなく、手術を受けなくてはいけない場合、6月でマルセイユの監督を辞めると言っているらしいし・・・。