粗にして野だが卑ではない―石田礼助の生涯


石田禮助の生涯 「粗にして野だが卑ではない」 (文春文庫)

石田禮助の生涯 「粗にして野だが卑ではない」 (文春文庫)


個人的には、城山文学の最高峰の一つだと思う。


三井物産に35年間在職し、華々しい業績をあげた後、78歳で財界人から初めて国鉄総裁になったのが、石田禮助。当時、国鉄は難しい時期にあり、誰もなりたがらなかったのに国鉄総裁になった点がすごいと思う。


彼は、国鉄総裁になり、最優先させたのが、「安全性」ということだった。


あとは、薄い本だし、石田禮助という強烈な個性の持ち主に興味を引かれるうちに、簡単に読み終えることができるだろう。


最後に、同じ作者により書かれた石田禮助の友人、石坂泰三について書かれた下記書籍も読んでみるといいと思う。


石坂泰三の世界 もう、きみには頼まない (文春文庫)

石坂泰三の世界 もう、きみには頼まない (文春文庫)