Windows XPトラブル対応
友人のコンピュータが、突然、起動しなくなったと連絡を受けた。依頼を受けたのは、バックアップを取っていない重要なデータのサルベージ作業だったのだが、状況を考えると、Windows XPも再インストールする必要性があると思った。
とりあえず、友人が別途にWindows XPの入っているノート型パソコンを持っているとのことだったので、トラブルの起きたコンピュータの内蔵型ハードディスクをUSBケーブル付の外付けハードディスクケースに入れ、ノート型パソコンに認識させ、データを吸い上げることにした。
あと、一応、それがうまくいかなかったときのために、もう一個ハードディスクとハードディスクを2台接続できるケーブルを購入してもらうことにした。(急ぎの用件だったし、友人が来る時間帯には、PCショップは閉まっているため。)この時点で、気になったのは、外付けのハードディスクケースがショップにあるかどうかという点だったが、とりあえず、無事、友人は、全ての部品を購入することができた。
友人到着後、早速、データのサルベージ作業を始めた。外付けハードディスクケースは、私自身、始めて扱うものだったので、説明書をよく読んで、設置したのだが、うまく認識してくれない。
実は、トラブルの起きたコンピュータのハードディスクは、Sygate Barracuda ATA 〜 80GBだったのだが、通常は、ハードディスクの表面にマスター、スレーブなどの設定のジャンパピンの位置が記されているのだが、このハードディスクには、それがなかったのである。
仕方がないので、ジャンパピンの位置をいろいろと変更し、どうにか認識させ、データをノート型パソコンに移動させることができた。その後、Sygateのディスクをフォーマットした。
一応、これで目的の一つは果たしたのだが、次は、購入してきたハードディスクとSygateのハードディスクをどうするかで、これには、次の3つの案を提案した。
- sygateのハードディスクを元のパソコンに付け、もう一つのハードディスクは、外付けハードディスクケースに入れて使う。
- sygateのハードディスクを外付けハードディスクケースに入れ、新しく購入したハードディスクをパソコンに入れる。
- sygeteと新しいハードディスクをパソコンに入れる。(片方をマスター、片方をスレーブにする。)
話し合った結果、ノート型パソコンからデータを写したり、バックアップ用に外付けハードディスクが合ったほうがいいということと、以前の環境のようにしたほうがいいということで、1番目の案を採用することにした。
作業が決まったので、早速、Sygeteのハードディスクをケースから取り外し、新しいハードディスクを外付けハードディスクに入れ、ノート型パソコンに接続し、フォーマットすることにしたのだが、今度もうまくいかない。おかしいな〜と思って、説明書をよく読んだら、スレーブではなく、マスターの設定のままでいいことがわかった。(^ ^;
とりあえず、設定を変更して、ハードディスクの説明書の手順どおりにフォーマットをして使えるようにした。
この作業と平行して、トラブルの起きたコンピュータにsygeteのハードディスクを元通りに入れ、Windows XPをインストールしようとしたのだが、NTLDR is Missingというエラーが発生してインストールができない。
実は、これには、思い当たる節があった。以前、Windows XPのNTFSを完全に削除しようとしたときにはまった感じと同じで、多分、完全にNTFSがハードディスクから削除されていないんだろうと思ったので、過去のWeb日記を読み返し、以前の対策方法を試してみることにした。
それは、Windows 98の起動ディスクにPartition ManagerというDOSソフトを入れておき、Command PronptからPartition Managerを起動し、削除するというもので、以前は、これで論理パーティーション上のNTFSを削除した実績がある。
Partition Manager
http://www.ranish.com/part/
今回もこのソフトのお世話になったのだが、無事、削除することができ、Windows XPのインストール作業が行われるようになった。
しかし、苦難は続く、今度は、フォーマット、データのコピーまではうまくいったのだが、その後で、CRCエラーというエラーが表示され、そこから先へ進まない。この時、気になったのがハードディスクのジャンパピンの位置だった。
ハードディスクを取り外すときに覚えていた位置に取り付けたのだが、先の外付けハードディスクケースに取り付けたときに認識した位置とその位置が違うのだ。確か、外付けハードディスクケースは、マスターでないと認識しないはず。*1となると、メーカー側で初期設定していたのは・・・。
ということで、インターネットで検索しまくりましたよ。その結果、sygateの英語サイトで見つけました。ジャンパピンの設定の載っている場所を。早速、モデルナンバーを入力して、検索した結果、ありました。で、結果は、外付けハードディスクケースに取り付けた時のジャンパピン設定がマスター、またはシングルで、メーカーの初期設定は、ケーブルセレクトになっていました。
sygate ハードディスクの設定
http://www.seagate.com/support/disc/specs/model_st3_7digits.html
とりあえず、ハードディスクのジャンパピンの設定をマスターにして、インストールし直すことにしました。しかし、これでもうまくいかない。仕方がないので、購入してきたハードディスクに付け替えてみたが、同じエラーは表示される。
結論から言うと、インストールに使っていたCD-RWドライブが壊れていたらしく、Windows XPのCDを正しく読んでいなかった。これは、自分のコンピュータのCD-RWドライブを接続してみて、はじめてわかった。
結局、新しいDVD-RWドライブを購入し、接続し、インストールしたら問題なくインストールできた。
ここまでの作業に約2日間かかった。疲れた〜。*2