Resturant Guide 番外編 その1 幻の焼き鳥屋


自分のホームページで一番人気のResturant Guideに事情により載せることのできなかったお店について紹介していきたいと思う。


このお店は、埼玉県の某所にあり、街の小さな居酒屋という佇まいのお店だった。ちなみに、現在は、既に閉店している。


このお店を知るきっかけになったのは、大学時代の友人の紹介で、そのお店の焼き鳥、唐揚げなどが最高だという話だったので、その友人を含む友人数人と行くことになった。


焼き鳥というと、通常は、塩、たれのどちらかで食べることが多いと思うのだが、このお店では、特性の辛みそだれをのせて出してくれるのだが、これが本当に美味しい。この辛みそだれは、ただ辛いだけでなく、旨みがある。味噌だれには、にんにく、唐辛子、味噌が入っているのは確かだが、おそらく、それだけではなかったと思う。


唐揚げも肉厚で、噛むと肉汁がじわっとにじんでくる。砂肝とレバーの炒めは、レバー独特の臭みもなく、砂肝のコリコリ感とレバーの旨みが特性の味噌だれにより引き出され、後をひく旨さだった。


人間、本当に旨いものを食べるときは、無口になり、食べることだけに集中するが、まさに、当時の僕らは、そんな感じで、料理が出される合間に会話をするという感じだった。


私個人は、このお店に行くと、これらに鳥わさを頼んでいた。ちなみに、鳥わさとは、鳥肉を軽く湯引きして、表面は、湯引きしてあるので、白くなり、中は、生という状態の鶏肉に、わさび醤油を絡めたもので、これが、わさびの辛さと鳥の旨みで、食欲を増進してくれ、お酒も進むという最高のものである。


鳥わさは、当然、半生状態のため、新鮮な鶏肉でないとこれは作れないので、なかなかお目にかかることが難しい。


最後に、このお店での締めは、お茶漬けで、私は、いつも鮭茶漬けだった。ここの鮭茶漬けは、鮭の焼いた切り身を1本入れてくれ、それを解しながら食べるのだが、これが最高に旨かった。


当時の自分たちにとって、このお店がうれしかったのは、ボリュームから考えると安い金額で旨いものを食べたり、飲んだりできた点だと思う。


残念ながら、このお店は、店主が健康を損なったため、今はもうない。


のだが、どうやら、このお店の焼き鳥は、埼玉県の東松山の焼き鳥の系列を組んでいるらしい。というのも、東松山の焼き鳥は、辛みそだれに特徴があり、同じものではないと思うが、辛みそだれを販売しているところもあり、人気があるみたいだ。


調べてみたら、辛みそだれをここで販売しているらしい。ちなみに、ここの商品は食べてみたことがないので、味はわからないのだが・・・。


利根川商店
http://www.tonegawa-shouten.co.jp/