バッハ:無伴奏チェロ組曲 全曲 マイスキー 1984,85年盤


バッハ:無伴奏チェロ組曲 全曲

バッハ:無伴奏チェロ組曲 全曲


マイスキー無伴奏チェロ組曲には、この盤の他に、1999年盤があるけど、こちらの評価が高いみたいだ。


さっそく、Amazonに在庫があったので注文して、週末に届いたのだが、これ最高。マイスキーの波瀾万丈の人生がチェロの哀愁漂う音色に込められていて、BGMにもいいし、じっくり聴くのにもいい。


無伴奏チェロ組曲は、ビルスマ盤と鈴木秀美盤を聴いたけど、ビルスマ盤は、背筋を伸ばして聴くような感じで、鈴木秀美盤は、BGMとしても聴けるけど、この盤に比べると、淡泊な様な気がする。


と書くと、この盤がどぎつく思われるかもしれないけど、全然そんなことはない。逆に、リラックスしたい時などに聴くのに、最適だと思う。


ところで、実は、バッハ生誕300年を記念して、ドイツ・グラモフォンが世界のチェリストの中から白羽の矢を立てたのが、マイスキーで、その時の録音がこの盤なんだけど、この盤を聴くと、その選択は、間違いではなかったと思う。


ま、本来は、無伴奏チェロ曲のバイブルと言えば、カザルス盤で、これを聴かなければ、この曲については語れないんだろうけど、この盤で結構満足しているので、もうちょっと経ってから、カザルス盤を聴いてみようと思う。


ちなみに、マイスキーの人生について知りたい方は、下記の自伝があります。ま、この盤のブックレットにもあらましは書かれているんだけどね。


ミッシャ・マイスキー「わが真実」―魂のチェリスト

ミッシャ・マイスキー「わが真実」―魂のチェリスト