バッハ:ゴールドベルク変奏曲


バッハ:ゴールドベルク変奏曲

バッハ:ゴールドベルク変奏曲


「グールドの再来」というキャッチコピーに惹かれて聴いてみた。


最初の出だしは、グールドらしいな〜という感じがしたが、第6変奏辺りからマルティン・シュタットフェルトらしさが出てくる。


個人的には、マルティン・シュタットフェルトは、グールドとは違うと思う。グールドの演奏を聴くと、技術もさることながら、そこに何とも言えない温かみや優しさが感じられるのに対して、マルティン・シュタットフェルトの演奏では、技術は素晴らしいのだが、そういう情感的なものを感じられない。そのため、正直言って、途中で聞き飽きてしまった。


グールドの演奏には、一貫性があり、聴いていても苦痛にならず、BGMとしてもじっくり聴いても素晴らしいと思う。


個人的には、技術的なものを好むのならば、この盤もいいと思うが、情感的なものを好むのならば、この盤よりもキース・ジャレットや、武久源造盤がいいと思う。