NICに苦戦する


時の移り変わりは激しいもので、この作業するまでは、有線LANボードが絶滅寸前とは知らなかった・・・。ま、通常は、マザーボードに付いているから問題ないんだろうけど・・・。


最後に、これも想定内だったけど、思った通り、LANボードでつまづいた。想定外だったのは、上記にも書いたとおり、販売されている有線LANボードが少なくて、選択肢がほとんどないことで、今回の作業で一番困ったのが、これ。


まず、Fedora Core 5の起動時にeth0の起動に失敗していることを確認したので、オンボードLANのチップセットを確認するために、筐体を開けてみると、小さな見にくい文字で、「Broadcom 5709」と書かれているのを発見。とりあえず、調べてみると、BroadcomのホームページでLinux用のドライバーが配布されていることがわかったので、調べてみると、確かに下記のサイトにあった。


Ethernet NIC Driver Downloads


しかし、ここのサイトにあるのは、RHELSUSE用。駄目元で、RHELSRPMをダウンロードし、rpmbuildしてみるが、エラーが出て、断念。


その後、いろいろと調べてみると、HPのProLiant向けのホームページに対応表が掲載されているのを発見。これを見ると、Fedora core 7が自動認識してくれるがそれ以前は、駄目なことがわかったので、オンボードLANを使うのをあきらめることにした。


BCM5706/08/09 Ethernet controllerの自動認識について bnx2対応(x86,x86_64共通)


ちなみに、ここまでは想定内だったのは、昔、Realtek RTL8319でひどい目にあったことがあるからで、Windowsしか使ったことがない人にはわからないと思うけど、ハードウェアの場合、ハードの性能よりもドライバーの方が重要な意味合いを持つことが多々ある。市販のLANボードの場合、Windowsのドライバーは、添付されて発売しているので、問題ないのだが、Linuxで動作させようとすると、メーカー側、Linux側で対応しているドライバーの数がWindowsに比べて少ないため、チップセットによっては動かない可能性がある。


特に、安いLANボードには、Realtek製のチップセットを採用しているものが多いので気をつけないといけない。(よく調べていないので、今はそんなことないのかもしれないけど・・・。)


ということで、Linuxの場合、LANボードに使われているチップセットを確認して、使用する必要があるのだが、上記の通り、調べてみると、選択肢がほとんどない状態。しかも、付けられるのは、ハードの構成上、PCIバスしかないし・・・。


一応、中古もあたって見たのだが、古いNICは、見つからず、近くのハードオフで、Realtek RTL8319のジャンク品が1、2点あるだけ。しかも、スロットは、ロープロファイルとあっては・・・。


結局、自宅にたまたまあった古いIntel製のNICを無理矢理改良して、ロープロファイルのスロットに差し込んで、対応した。


その後、自宅の回線につないで動作確認したのだが、eth0は、認識しているのに、インターネットにつながらない。一応、BIOSオンボードLANは、オフ状態にしてあるので、オンボードLANをeth0と認識しているはずはないのだが・・・。設定もDHCPに変更してあり、つながらないはずはないんだけど・・・。


試しに、ifconfigでeth0を確認してみると、IPアドレスも自動的に割り振られ、無事動作もしているみたいだ。

ifconfig -a


つぎにpingルーターにパケットを送ってみると、無事、パケットが帰ってきているので、問題ないみたいだ。


最後に、気になったので、下記コマンドで、Gatewayを確認してみると・・・。認識されていない。pingは通っているので、問題ないと思っていたんだけど、認識されていないとは・・・。

route -n


Fedora Core 5 のメニューから[管理] → [ネットワーク] で設定をDHCPから手動に変更し、GatewayルーターIPアドレスを入力し、再起動すると、無事、インターネットに接続できた。これで、LANボードが使えることがわかったので、以前の設定に戻して終了。


どうにか、使えるようにはしたけど、正直言って、もうやりたくない。とりあえず、動くようになってよかった。